【How to Sizzleその4】色気を出したい?応用テクニック編
安倍首相の要請で、学校が休校になって1週間経とうとしています。企業等のリモートワークも、もう少し続きそうです。
いろいろ状況が変わる中で、集客への影響が少なそうだった食事系の店でも「昨日は普通だったけど、今日はノーゲストだった…」など、なかなかお客様の来店動向が見えないことが多いようです。
店長や店のオーナーさんにとっては本当に深刻な状況ですが、現場にシフトインしている人の中には、ひょっとしたら「お客さんが来なくて、いつもより楽かな」と感じちゃっている人もいるかもしれません。
ですが、ですが。
いつもよりお客様が少ないこの状況に甘えるのか、それともこれを逆にチャンスと思って勉強するのか。こんな時こそ問われます。後になって自分に還ってきます。
当然、皆さんのお給料はお客様のお食事代金から賄われるのです。今は静かでも、将来に向けてお客様に戻ってきてもらわなくてはいけません。
そんな勉強の一環として、コロナ明けに弾みをつけるオンラインの強化として、「スマホで美味しそうに撮るコツ」、今回も応用テクニックをお伝えします。
はじまり、はじまりぃ!
*****近代食堂2020年9月号より再掲載******
●「夜のメニュー」を 色っぽく撮りたい
第1回目の基本編で、「自然光で撮影すると、簡単でいい写真が撮れる」と申し上げました。確かにそうなのですが、例えばディナー的なお料理や、居酒屋、バルなどのメニュー写真だと、もうちょっと夜の雰囲気というか色気が欲しくなります。自然光だとちょっと、綺麗だけど健康的すぎる。
そういう場合はこれです!
「部屋を暗くし、 後ろから明るめのライトをあてる」
↓
不要な電気をオフにし、後ろから明るめのライトをあてる ことで陰影が濃くなり、夜のイメージを強調できます。
ま た料理に照りも出て、なんだか色っぽい雰囲気が演出できます。
いかがでしょう↓
もう少し陰影が濃く映るとコントラストが増すのですが、そのへんはスマホ機能で補正してみてください。ライトの当てる角度を低くしたり、高くすることでも、料理の表情は変わります。
ちなみに視覚心理として、右からの光だと朝日を連想させ、左からの光だと夕日を連想させ、その時間帯に撮影したかのように感じる、という効果もあるようです。そのあたりも試してみてはいかがでしょうか。
●汁ものなどの表面が反射してしまう
例えばアヒージョ、例えば油膜の貼ったアツアツのラーメン、こういう汁系を撮るときは、時にこんなことが起こり得ます↓
だいぶテカってますね。
光が反射して料理の具材が良く見えな くなると、せっかくのシズル感が伝わりません。光の映り込みをどうコントロールするのか、というのはHow to Sizzleを身につける中でも結構重要なポイントなのです。
どうすればよいか。これは特に難しくありません。
反射しない場所に料理を移動 する、もしくは真上から撮るのもよいでしょう。
俯瞰だと、こんな感じ↓
これだとまだテカっていますが、適度な反射は料理の艶(ツヤ)を感じさせるので、全くなくす必要もありません。バランスをみながら、美味しそうなところを狙いましょう。
光の映り込みに気を配る。また一つ上達しましたね。
次回はひとまず最終回。より美味しさのリアリティを出すための小ワザをお伝えします。
外食は、世界で一番身近なレジャーです。
いまお家で退屈している皆さんに「やっぱり外で楽しくご飯食べたいぞ!!」と思わせる写真をどんどんアップしていきましょう!!!
では。