街に人が戻るとき、お店を忘れられないために【近代食堂6月号編集後記より(一部改稿)】
弊社でもリモートワーク措置が取られている中、今日(5月11日)は校了日のために出社しました。
久々に会社周囲を歩くと、ほんの数カ月前とは違った街の景色が広がっています。ウーバーイーツを始めとした宅配代行の自転車は、およそ5倍に増えていました。GWが明け、営業を再開する店も目立ち始めています。入口には感染予防のアルコール液が置かれ、客席を半分に間引いている店もあります。
あるラーメン店では、ラーメンができてからお客を店内に案内し、それまでは外で待つという店もありました。反対に、「奥から詰めてお座りください」とコロナ前の平常時通りの応対をする店もありました。席間もちょっと怖いくらい狭いままでした。
両店とも繁盛店なのですが、その意識の差にちょっと驚きました。感染予防対策の程度に差はあれど、何も意識していないような接客応対では、お客さんは不安に思いますし、感染を恐れないような人しか来店しなくなるのではないかと妄想してしまいます。
コロナによる街の変化、店の対応の差、いろんな微差がみられますが、これからのアフターコロナに向かっては、飲食店の「稼ぐ力」の差も現れてくる気がします。
宅配・デリバリーの世界では、宅配のチラシを配る時や料理を届ける際、配達スタッフがきちんと挨拶できるかどうかで、リピート率が5倍も変わるそうです。現在は対面接客が難しい状況ですが、インターフォン越しでも、好印象を工夫してみる努力は大事です。
また、ある人気そば店では、お客様が街に戻ってくるタイミングを見計らって「夜はもりそば1枚無料」を仕掛けるそうです。お客様が戻ってきた時、「店の存在を忘れられないように」と考え、東日本大震災の時も同様の取り組みをし、1年以上も忙しい状態が続いたといいます。
震災の時とはまた状況が異なりますが、今回のコロナでも、すでに差別化のために動き出している店があります。『近代食堂』でも、皆さんの稼ぐ力を取り戻すため、引き続き役立つ特集をお届けします。
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