表示サンプル<販促アイディア>新型コロナ対策→ 【How to Sizzle】 オンラインを強化しよう(料理写真編)
こんにちは。飲食店向け専門誌「近代食堂」編集部です。
新型コロナウイルスの影響がさらに拡大し、飲食店でも宴会キャンセル、イベント中止などの影響がいたるところで次々と起きています。今日、東京駅や赤坂まで打ち合わせで歩きましたが、人出は目に見えて減っています。集客への影響が少ないということは、残念ながらどの店もないようです。
コロナの影響について「GWまで見込んでいた方がいいのでは」と想定している飲食店オーナーもいらっしゃいました。
↑今日(3/2日)の赤坂見附の様子。日曜日でももう少し人がいます。
前のブログにも書きましたが、残念ながら飲食という業種はこういう事態に強くはありません。しかし、何も手を打てないかというとそうではなりません。すでに、いろいろな方がアイデアを出していて大変参考になりますが、ひとつ共通して言えるポイントとして、「来たるべき日に備える」ことが大切なのではないでしょうか。
【一部ですが参考アイデア】
*近代食堂でも連載いただき、「お客さまが動く!しかける販促術」著者である眞喜屋実行さん
*近代食堂3月号「アルバイト面接7つの極意」を執筆いただいた白岩大樹さんのyou tube
*「なぜあの飲食店にお客が集まるのか」著者の林 伸次さん→コロナウイルス騒動でお店が潰れる前に
(いずれも執筆日、公開日時点の情報をもとに書かれていますのでご留意ください)
●来たるべき日のために、いつやるか。
ディズニーランドの再開は3月16日を目指しているそうです。もし仮に再開が実現すれば、16日が来たるべき日といえます。
それが自分のお店にとってはいつなのか、2週間後なのか1月かかるのか正直わからないところもあります。そしてもちろん、前のブログにも書きましたが、来たるべき日に備えるより前に、いまこんな時にも来ていただいているお客様がいるのなら、目の前のお客様に全力で満足を提供することが第一です。
ただ、来たるべき日が来た時、お店の存在が忘れ去られてはなりませんし、むしろもっと認知を上げたいところ。「やっぱ外食してえ!」と思わせたい。そのために手を打つのはまさに今ではないでしょうか。
●外食の強みは「オンとオフの相乗効果」
その点、近代食堂2月号で掲載したロイヤルホールディングス菊地唯夫会長のインタビューに興味深いヒントがありました。
↑ロイヤルホールディングス菊地会長の記事。10年先を見据えた外食経営について語っていただきました。
曰く「オンラインとオフラインの関係性は、外食に有利に働く」ということです。
外食は、オフライン(実店舗)で経験した価値をお客様はオンライン(ウエブやSNS)で自由に表現できる時代である。価値がオンラインで広まることで、さらにその店(オフライン)に行きたくなる人が増える。この相乗効果は外食ならではの強みではないかと思うのです。
それを今回の話に置き換えると、多くの人たちの外出が控えている今こそ、オンラインで魅力をきちんと伝えることが、来たるべき日のオフラインの集客を後押しすることになる、ということになるのではないでしょうか。
個人の小さなお店でも、いまお店を任されている店長さんでも、このオンライン強化でやれることがあるはずです。SNSでお店の特徴を改めて紹介する。いま旬の、食べごろの料理や食材を紹介する(もし平年通りだったら、きっとお客様のもとに届けられていいたはずのものを勿体つけて紹介する)、来たるべき日のための特別料理プランや販促プランを紹介し、予約を促す等。
例えばこんなのも→成熟そば ~ この時期のそばが一年で最も美味しい ~(幸町 満留賀)
↑めちゃめちゃ行きたくなりませんか?
キャッシュレス大国、オンライン動画大国の中国では、街中の屋台で、店番のおじさんおばさんが、スマホ片手にお店の雰囲気や調理風景を動画でライブ配信しているといい、もはや動画やライブ配信は日常づかいだそうです。
「何か動画でやりたい」という飲食店も増えています。ヒントはいろいろあるはず。言葉が適切かわかりませんが、テクノロジー化が遅れていると揶揄される飲食店業界が一歩先に進む、いい機会なのではないかと思います。
「友達を作りたいなら、まず自分自身が楽しそうなことをしているといいよ」(映画ニューヨークストーリー「ゾイのいない人生」より。すみませんセリフはうる覚え)。
「なんか楽しそうなところに人は集まる」というのは、やっぱり大事な商売の原理原則ですし、せっかくだからいいアイデアでお客様をオンラインで楽しませ、オフラインに導けるようにしたいところです。
●オンラインの価値づくり→「How to Sizzle」
前置きが超長くなりましたが、ようやく本題です。飲食店がオンライン強化する中で、近代食堂でもお役立ちできることがあるかな?と考えまして、ささやかでがございますが以下の記事を公開いたします。
「スマホで料理を美味しそうに撮るコツ」です。
(近代食堂2020年9月号掲載)
ウエブサイトの写真をプロのカメラマンに撮影してもらう店も多いですが、自分でもスマホで手軽に、カッコよく撮れた方が機動力が上がります。スマホのカメラは高性能化していますが、やっぱり料理を美味しそうに撮るにはそれだけでは不十分です。
ぜひ来たるべき日の、そしてその先も含めてのお店のレベルアップにご活用いただけたら幸いです。
********近代食堂2020年9月号より再掲載*********
今回紹介するのはスマホ撮影の基本。
用意するのは
●スマホ/白い厚紙/(あれば)電気スタンド です。以下ポイントをどうぞ!
↑番号と以下テキストをご参照ください(撮影協力/大衆ビストロ煮ジル 学芸大学店)
1)正面から光を当てない
被写体と光の位置が大事で、斜め上から光を当てることで、立体感やおいしそうなツヤが生まれます。正面から光を当てて撮ると、平面的で立体感がなくなってしまうので、ストロボは今回使いません。
2)自然光で撮るのがgood
自然光で撮るのが、一番手軽に、おいしそうに撮るポイントです。ただし、直射日光ではなく窓から差し込む柔らかい光がベスト。料理を窓際に置いてサイドからの光で撮りましょう。青空よりは「曇り空」、「9~15時くらい」が望ましいのです。
3)レフ板があると便利
光を反射させるためのもの。白い厚紙を二つ折りにして使います。料理の手前に置いて後ろからの光を反射させ、料理に当ててやると、料理に生き生きとしたシズル感が出ます。
※ちなみにシズル感とは、平たく言えば写真や映像から伝わるおいしそうな様子、臨場感。英語で、肉を焼く時のジュージューいう音のことをシズル(sizzle)と言うことから、人の感覚を刺激する感じのことを指すようになったそうです。
4)手ブレに注意
カメラを持つ手が不安定だと手ぶれの原因になるので、脇を絞めてシャッターを押すのが基本。料理を置くテーブルの手前にもう一つテーブルや背もたれ付きの椅子などを置き、そこに肘をついて撮るとより安定しますよ。
電気スタンドを活用
窓(自然光)がない店でも、電気スタンドと白い厚紙を用意すれば簡易版撮影キットに。
電球は40Wくらいの明るさのもの、白熱球のような暖かみがあるものがよいです。電気スタンドはホームセンターで1000円くらいで購入できます。
↑こんな感じです
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次回は、撮影の具体的テクニックをお伝えします♪