研心
坂下勝美の包丁
坂下勝美

唯一無二の研ぎの技術、	
新たな包丁理論の提言	
	
多くの一流料理人から絶大な評価を得ている伝説の包丁職人。	
テレビ番組が組まれるほど。現在、予約は400本待ち。	
	
「研ぐな!減らすな!」──50年、包丁と向き合い続けた中で生まれた	
その独自の包丁理論と技術を語った。	
- 判型
 - A5
 - ページ数
 - 発売日
 - 2021/12/24
 - ISBN-13
 - 9784751114568
 - 備考
 - 定価
 - 2,860円(税込)
 
唯一無二の研ぎの技術、
新たな包丁理論の提言
多くの一流料理人から絶大な評価を得ている伝説の包丁職人。
テレビ番組が組まれるほど。現在、予約は400本待ち。
「研ぐな!減らすな!」──50年、包丁と向き合い続けた中で生まれた
その独自の包丁理論と技術を語った。
はじめに
第一章
包丁と向き合い続けて50年以上
「伝説の研ぎ職人」と呼ばれるまで
◦️挑戦し続けてきたことが今につながった 
◦偶然のようで運命も感じる研ぎの仕事 
◦水産加工場のおばちゃんたちが私の師匠 
◦ブロイラーで知ったカエリの対処の大切さ 
◦難題に直面して「空気の通り道」を作った
◦自身を大きく成長させてくれた堺での経験 
◦私は使う側から作る側へと「逆走」した職人
◦「料理人が求める包丁」ならではの奥深さを探求
◦包丁の研ぎは時間を忘れるほど面白い
第二章
「理想とする包丁」を探求――。
唯一無二の研ぎの技術に辿り着く
◦包丁の切れ味が大切なそもそもの理由とは 
◦料理の見た目だけでなく食味にも影響する 
◦「より抵抗の少ない包丁」を極限まで追求 
◦薄くても強度があって切れの持続性が出る素材 
◦摩擦による抵抗を少なくするのも切れ味の秘訣 
◦「本当に良い包丁」を選ぶための判断材料に 
◦「相手は繊維」であることが包丁の特性 
◦「作る側」と「使う側」の関係性の問題について 
◦「研ぎおろし」で「真の包丁」に研ぎ上げる 
◦「研ぎ直し」でも切れ味が格段に変わる 
◦料理人の身長や使い方のクセに合わせて調整 
◦しのぎは「包丁の生命線」と言えるほど重要
◦機械の使い方にも長年の経験で培った技
◦「包丁の宿命」とも言える「反り」を直す
研ぎの工程
▪「中子」を整える 
▪「裏」と「峰」を整える 
▪「帽子」を整える 
▪「しのぎ」を整える 
▪「山なり砥石」で研ぐ
▪「カエリ」を取る 
▪「ダイヤモンドペーパー」で磨く
▪「糸刃」を付ける 
▪新聞で切れ味を確認
第三章
切れを持続させるカギは維持管理
「研ぐな、減らすな」の包丁理論
◦「正しい維持管理」を伝えることも大事な仕事に 
◦「斜め45度」が正しいという根拠が見つからない 
◦「砥石の面で研ぐ」のも理にかなった方法ではない 
◦多くの料理人の包丁が「余計に削れている」
◦料理人が研がなくても切れが持続する包丁 
◦日々の手入れは新聞紙で「カエリ」を取るだけ
◦良い包丁を大切に長く使う文化を残すために 
◦「カエリ」の有る無しを判断できることが重要
◦包丁についての考察が深まることを願って 
◦削るのではなく「整地」していく感覚が大切 
◦砥石を固定するのではなく「包丁を固定して研ぐ」 
◦使っていない古い包丁を復活させてみよう
第四章
「見せる包丁」「より実用的な包丁」
包丁は時代とともに進化する!
◦料理する姿や手さばきが美しい「見せる包丁」 
◦見た目と切れ味を両立したステンレス包丁 
◦刀のような曲線と帽子が「坂下フォルム」 
◦包丁の「立ち姿」からインスピレーション 
◦「絶妙な砥石」と「魔法の粉」を使う文様の技 
◦包丁に「名前」を彫るのを止めた理由 
◦洗練されたデザインの「7角」の柄
◦「着物の帯」で作った手製の袋で包丁を送る 
◦「牛刀」から作る「薄くて軽い実用的な包丁」 
◦和と洋の垣根も超えていく「令和の包丁」 
◦料理人と研ぎ職人の切磋琢磨で包丁は進化する
おわりに ~人の心はニラの葉に包まれる~ 









